夕焼けあんたいとるど。

2011年02月14日

WORLD RECORD / cero

WORLD RECORDWORLD RECORD
cero

バウンディ 2011-01-26
売り上げランキング : 3580

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10代でサニーデイに出会ってから、「原風景への憧憬」という系譜と大国への成長を鬱屈した姿勢で見つめるまなざし、そして憂鬱な満足感をパッケージした音楽を好んで聴いてきた身にとってこの10年間の「消失」はなんとも形容しがたいものがあった。多感な時期を田舎で過ごした僕には、そりゃあ周りを見渡せばどこまでも原風景なんて広がっていたのだけれども、僕が憧れを抱いていたのは、都会のそれだった。成長する街にはあまり興味がなく、ましてや周囲を含め成長するそぶりすらない街になんて。

トーキョー発、4人組Contemporary Exotica Rock Orchestra。略してceroのデビュー作。音楽性はミクスチャー/ポストロックあたりがベースか。その上でヒップホップもトラディショナルなポップも舞台で自由に跳ねまわる、抜群の完成度。左右のチャンネルの多幸感も新人離れしている。居並ぶ言葉たちに耳をすませば「狐の嫁入り」と「iPod」が並列するという架空都市っぷり。童謡の歌詞の挿入も耳に楽しい。いわゆるエキゾチカな質感だな、と思えば、辿って出るわ出るわのティン・パン・アレー/ムーンライダース人脈。なるほど。この計算しつくされた音像にも納得だ。

本秀康さんによるアートワークもパーフェクト。一聴した瞬間には僕が欲していたものが10年ぶりに現れたと歓喜に震えたが、冷静に考えれば彼らが奏でる都市の原風景とモダンさとの共演が、実在するものであっても虚像であってもどちらにしても悲しいじゃないか。それでも、ここで映し出されている景色はどこまでも美しく、正しいがゆえ、聴くたびに笑顔になってしまう。音楽の魔法が宿ったレコードだと思う。

Myspace

posted by みかんぱ at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする

2011年01月31日

Dye It Blonde / Smith Westerns

Dye It BlondeDye It Blonde
Smith Westerns

Fat Possum Records 2011-01-18
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2011最初の福音。ちょうどリリース前に数曲を視聴したのがベストディスク2010の記事を書いている頃で、前作の最低な音質で最高なファズパンクを奏でていた姿をどっかに放り投げるという姿勢をアートワークの中指立てっぷりと併せて記事内で褒め称えたわけだが、通して聴いたら今回も中身が伴っていて拍手もの。

ザラザラしたきったねえ音触りは多少残っているものの、シンセなどで音のシャワー感を増した(今までのものを考えるとだけど)やたら小奇麗なプロダクションに笑ってしまう。時々Magic Kidsにすら聴こえる。

というわけで正しい意味での「乱反射」な感じがちょっとかっこつけすぎなんじゃないの?とは思うが、もともとメロディはすごくよかったし、それが引き出されてよいガレージポップに仕上がってるんじゃないかなあと。

もしかすると2010年の一番のあたりは彼らだったのかも。今作から入る人はぜひ前作もどうぞ。この背伸び感はホント、笑っちゃうぜ。いい作品だ!

Myspace
posted by みかんぱ at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする

2011年01月18日

2010 BEST DISC 5 - 1

2010年の100枚カウントダウンも、ようやくあと5枚。


5. Turning On / Cloud Nothings
Turning onTurning on
Cloud Nothings

Carpark Records 2010-12-14
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グレイト!!2月には早くも新作がドロップされるクリーブランドのローファイな新星、Cloud Nothingsのデビュー作。その新作からいくつか聴ける楽曲では底抜けに明るい表情も見え隠れするが、ここで鳴らされているのは途方もないほどのメランコリアと瑞々しさという形容すら思わず口をついて出そうになるほどの「歓び」である。このアンビバレントさの見事な同居具合。ノイジーなのに。この「ローファイ」は意匠でも手段でもない。ただ、そこにある音楽と結びついた一つの要素でしかない。だからこそ色眼鏡を外して聴くべきポップが、ここにあると僕は信じてやまないのだ。

Myspace
 

 
 
4. Smith Westerns / Smith Westerns
Smith WesternsSmith Westerns
Smith Westerns

Fat Possum Records 2010-11-02
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まずジャケットからして喧嘩を売っていて素晴らしい。グランジを嘲笑ってロックンロールの時代におやすみを告げたPavement信者としてもこれは爽快である。最高に最低な音質でガールのことを歌う、2010年のローファイガレージ決定盤。過去の参照点をふんだんに取り入れこれでもかとあからさまに模倣するあたりもユースとして大正解。甘いメロディセンスの高さには目を見張るものがあるので、天然なのか天才なのか分からないが、この出オチ感が払拭できればこの処女作に負けないさらなる傑作を生み出してくれるに違いない。こういう存在が素知らぬ顔で飛び出してきて、受け入れられる辺りにかの国の懐の深さを感じる。音楽でだけしか感じられないミラクルかつマジカルな瞬間が確かにこの作品にはあった。とか何とか言ってたらなんと明日新作リリース。そしてその2ndではこのファズパンクな感じはあらかたどっかに消えます。最高。

Myspace 
 
 
 
 
3. The Fool / Warpaint
The FoolThe Fool
Warpaint

Rough Trade Us 2010-10-26
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2010年、クールという言葉は彼女たちのためにあったも同然。ビジュアルもその深い森の入口に立たされるような音楽性も、全てが高潔。一見するとニヒリスティックな感情が充満しているようだが、本質はとにかくロックンロール。内省的で閉鎖的な表現と、暗闇にさらに漆黒の闇を差し込ませるようなダークなカタルシスを静かに感じられること、その境界ギリギリのラインを厭味さ0%のウェルメイドさで闊歩していく様が最高。闇こそが最も美しい光だ。ゼロ年代はガールズバンドのドタバタもにぎやかで良かったが、僕が見たかったのはホープサンドヴァルなにおいをまき散らすこういうバンドだった。

Myspace




2. Buzzard / Margot & The Nuclear So And So's
BuzzardBuzzard
Margot & Nuclear So & So's

Mariel Recording Co. 2010-09-21
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相変わらずこのバンドには世間から失われつつある秋口の情緒がふんだんにあってよい。2年ぶりの新作もまた、ザラついた質感のギターサウンドをベースに、唄心と土くささ溢れる叙情的なナンバーが並びに並ぶオーケストラルポップの傑作だ。『Buzzard』はおそらくダブルミーニング。アートワークを隠れ蓑にするあたりがニクい。前作までと違うところは1.切なさを前面にリプリゼントするものではないということ 2.明確な表情がそこにあること 3.リズム隊やヴォーカリゼーションに、自信めいたものが感じられること 4.その他随所での意匠面のギミックが増加したこと。前作までと同じところは1.楽曲の洗練さといういう意味でも枚数を重ねるごとにみるみる成長している様子がうかがえること 2.嗚咽と笑い声で創造される、無表情さからこぼれ落ちる感情の切れ端的要素 3.満たされない心が満たされないまま満たされていくあの幸福な瞬間 4.これらの理由からハズれのない、ソングに誠実なポップバンドであり 5. この日本でももっともっと愛されてほしいと切に願わずにはいられないこと。

Myspace



 
1. Feeling Hands / Mattson 2
フィーリング・ハンズフィーリング・ハンズ
ザ・マットソン・2

バウンディ 2010-10-06
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昨年リリースのEP『Introducing』が2009 BEST DISCの2位だった名腕ジャズ兄弟の待望の1st。同世代とは思えないくらいキザなほどに見せつける(でも厭味じゃない!)技巧はそのままに、よりメロディアスでより即効性のある楽曲群に仕上がっている。ポップの波はここまできたか。嬉しいね。大傑作の共作と興奮のツアーでおなじみレイバービー様ももちろん参加。時にスリリングに展開し、時にロマンティシズムにあふれ、そしてなによりセクシー。そう、とにかくこの空気感がエロいんだ、ホントに。うっとり。やっぱりポップミュージックはこうでなくちゃ、と喜びにあふれている一音一音とともにうなずき合いたい、そんな気分だ。それにしても『Feeling Hands』か、タイトルまでニクイな、ちくしょう。でも、確かにパーフェクトだ。拍手。

Myspace



というわけで、1位はMattson 2でした。上位は大接戦です。
2010年は幸福な音楽生活を送ることができました。08年に負けず劣らずの当たり年。
いやはや、ニューディケイドのスタートは見事なものでした。正直、このチャートを肴にまだまだ語りたいことがあるので、それはまた別の機会に。
とにかく今年もよい音楽に出会えますように。そしてあなたも、出会えますように。
100位からここまでお付き合いくださった方、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。 
 
posted by みかんぱ at 02:20| Comment(1) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2011年01月17日

2010 BEST DISC 10 - 6

年をまたいだ壮大なひとり遊び、100枚カウントダウンも残り10枚です。いやはや。


10. Clay Stones / We Are The World
Clay StonesClay Stones
We Are The World

Manimal Vinyl 2010-04-13
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レビューの際に少し褒めすぎたと反省している。まあいいや。コンセプト先行、観念的かつ先鋭的なヴィジュアルでヤバイにおいを待ちきらす、頭からタイツをかぶったサイケデリックサーカス団、We Are The Worldの1st。タイツ姿で絡み合いながら何者かに祈りを捧げるベタベタなアヴァンギャルドさで地味に恐怖心すら煽られるPV、暴力的なビートの上で躍動するスリリングなトラック、意外とDIYで冷静に見ると微笑ましいライヴパフォーマンスに至るまですべて意味不明。これをアートというのか。僕にはよくわかりません。いいアルバムなのはわかりました。

Myspace



 
9. ファンファーレと熱狂 / andymori
ファンファーレと熱狂ファンファーレと熱狂
andymori

Youth Records 2010-02-03
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もはや羨ましさすら感じる。周囲に対する苛立ちをこういう形でスマートに吐き出せるなんて。
「死ね」という攻撃性をまとって周囲に牙をむくことで自己の正当性を保とうとする答えの出し方に心のどこかでひっかかりを覚えてしまい、世界を勝手に終わらせ、その前で無力なぼくというファンタジーを演じることで、潔癖性と切迫感、まやかしでしかない無垢さを偶像として浮かび上がらせようとする手法に心底嫌気がさしている身としては、彼らが邦楽勢唯一の希望として機能した面がある。1曲目で移りゆく魂を決して苛立ちを隠そうとしない福音で迎え入れ、乾いた笑顔でアイアンメイデンのTシャツを着たオヤジとクロスするラストまで36分。僕の心は歓喜のファンファーレを鳴らし続ける。もう一度言おう、「死ね、だとか勝手に世界終わらせてみたりだとか、そういうのはもういいよ。逃げ場なんかない。この日常をいくしかない。そしてそれはそう悪いものじゃないと、そう信じていかないとやってられないだろ?」どうか、この思いがあの頃の君にも伝わりますように。

Myspace




8. Music Made Our World Go Round / Panda Gang
ミュージック・メイド・アワ・ワールド・ゴー・ラウンドミュージック・メイド・アワ・ワールド・ゴー・ラウンド
パンダ・ギャング

バウンディ 2010-06-16
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ウチではすっかりおなじみ、年間5位が指定席になりつつあったThe BDI'Sの前身バンド、Panda Gangの唯一のアルバム『For A Rainy Day』以降の音源盤が8位に登場。一音一音の配置が過不足なく適切で心地よさが充満しているのはBDI's同様。ビタースウィートの体現者としての側面はBDI's以上。ポップフィールドのお手本たりえる存在だと思うのですが。彼らのフックアップに関してはもう何度でもグレイドッグスの功績をたたえたい。レッツカラフルスウィンギン!

Greydogs
 
 
 
 
7. Promenade / Grand Hallway(2009)
PromenadePromenade
Grand Hallway

2009-06-23
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元アサヒのトモ氏がフロントマンを務め、飾らないわびさびを随所に配置し、優しい表情でそれらを歌い上げるというこの日本人好みの表現をなぜメディアはここまでスルーするのか!とうとう国内盤すら出なくなってしまった…。「祭り」「月見」「うさぎのうた」といったものから想起される通り、日本語詞曲があったりオリエンタルな雰囲気があったりと、非常に親しみが持てる内容。
名盤だった前作との1番の違いは洪水のような叙情性と同居する開放感。徹頭徹尾、室内音楽的なものから光が感じられるものへの明確な移行を見せつけてくれる。流麗なピアノ&ボーカルと空気感がしっかりと意識されているストリングスとジャズ経由のドラムによるアンサンブルは健在で、降り注ぐ光の矢の中で上品さを失わない、2作連続で傑作。抜群の安定感です。素晴らしい。

Myspace


 
 
6. Litanies / Royal Baths
LitaniesLitanies
Royal Baths

Woodsist 2010-10-05
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新たなディケイドの幕開けに、しっかりと出てきてくれました、新世代ヴェルヴェッツチルドレン。アートワークがもうやる気満々。呟くようなアンニュイヴォーカリゼーションとフィードバックノイズ。いい意味で歴史は循環してくれないとね。キノコとか草の香りが立ち込めるあやしいフィーリング。これが本当の草食系。逃避系ばかりがもてはやされましたが、2010年は漆黒の表現の当たり年だったのでは?ライヴで見るとこれまた素晴らしいんですな。

Myspace
 
 
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2011年01月16日

2010 BEST DISC 15 - 11

15. Be Brave / The Strange Boys
Be BraveBe Brave
Strange Boys

In the Red Records 2010-03-16
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これまた時代錯誤な作品である。50、60年代のポップミュージックやそれらを通過したロックンロールが宿るローファイサイケガレージ。このやる気あんだかないんだかよく分からねえ草食ってます感丸出しのヘロヘロサウンドがたまらない。タイトル曲のPVはフェイバリットの1つ。あの頃への憧憬が「連帯への憧憬」とリンクするかのような、甘いメロディに乗ってこのクソみたいな現代をテキトーな表情でサーフするロマンティシズムには、どうしたって熱狂せずにはいられないぜ。ビーブレイブ!

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14. Forgiveness Rock Record / Broken Social Scene
フォギブネス・ロック・レコード〔日本盤〕フォギブネス・ロック・レコード〔日本盤〕
ブロークン・ソーシャル・シーン

インペリアルレコード 2010-05-26
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周辺活動含め、周囲やシーンに与えた影響たるや相当なものであろうこのバンドがようやく自身の高みとしてここに到達したかと感動すら覚えた傑作。Tortoiseのジョン・マッケンタイアのプロデュースとの絡みが立体的な音像をこれでもかとハイレベルに押し上げており絶妙。レビュー時の僕の言葉を借りるなら「人々の何気ない触れ合いから立ち上る幸福な時間と忍び寄る危機感、自由を求め胎動し始める命と、青春を謳歌する躍動感。そのすべてが一音一音丁寧にパッケージされ、赦しと救いにこちらが包まれる瞬間がそこかしこに仕掛けられている。チームArts&Crufts、心から拍手の大傑作」である。まさに。

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13. Muu's Way / Woom
Muu's WayMuu's Way
Woom

Ba Da Bing 2010-07-06
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2010年の作品の中で1枚だけ褒め言葉としての「ひどい」を使うとしたら、と問われたらまちがいなくこの作品。元fertile crescentのメンバーのユニットが奏でる不可思議DIYストレンジポップ。その辺のものでテキトーに奏でたような様が最高。頭のねじが外れた人が奇怪な音楽をやることよりも一見普通のポップの上でサイケなピエロが躍る、どこかちょっとだけずれた世界がずれ続けて巨大な歪みになるサウンドに思わず落涙する俺向け。

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12. Hidden / These New Puritans
ヒドゥンヒドゥン
ジーズ・ニュー・ピューリタンズ

ホステス 2010-01-13
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思わずNMEも年間1位に挙げざるを得なかった、圧倒的な完成度を誇ったUKコンセプト集団の2枚目。シーンの惨状には目もくれず、ひたすら革新的な世界を追い求めた姿勢が見事な形で結実した。退廃的な空気の中に宿る、確固たる哲学と強烈な美意識。クラシカルな要素の一番グロテスクな部分だけを丁寧に取り入れ、溜息さえ許されないほど全く隙のない音像が構築されている。その中でメロディではなく、アンサンブルが実にポップな点が、この作品の魅力を高めている。2010年最初の福音はこの作品だった。

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11. The Dark Leaves / matt pond PA
Dark LeavesDark Leaves
Matt Pond Pa

Megaforce 2010-04-13
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ようやくあと一歩感から解放されて上品な泣きのメロディという翼を手に入れて羽ばたいてくれました、我らがMatt pond PAの新作。華美な装飾なしで温かくて切ない音像を描き出したのは心底拍手もの。まさに叙情ポップの極み。だがしかし!これまででトップクラスで話題になっていないのでただひたすら悲しい。

Myspace
 
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2010 BEST DISC 20 - 16

20. The Monitor / Titus Andronicus
MonitorMonitor
Titus Andronicus

Xl Recordings 2010-03-09
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南北戦争を舞台に紡がれる、ほとばしる男汁120%のロックンロール。その熱量に圧倒されるとついつい見落としてしまいそうになるが、これは細部までよく練られたコンセプトアルバムである。
リンカーンらの演説を挟みつつ、熱いパッションをまきちらしながらロールするリズム隊、かき鳴らされるギターに激情型ヴォーカル。とっちからってもパワーで押し切れそうな各要素なのに、かなり知的に配置されており、冒頭の組曲的展開からラストのアイリッシュトラッド「The Battle Of Hampton Roads」での荒野に咲く一輪のバグパイプ(?)など、満足度と濃密度が高い1枚。これだからコンセプトアルバムは面白い。

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19. At Echo Lake / Woods
At Echo LakeAt Echo Lake
Woods

Plancha 2010-06-09
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インディポップの雄としての雰囲気満点のオープナー「Blood Dries Darker」の1音目から恋に落ちる。前作のように牧歌的な雰囲気に突然不協和音をぶつけることによって生じる歪みを前にケラケラと笑うような小悪魔的表情はどこへやら、人懐っこさが前面に。それでもローファイサイケポップの王道をいく流れや時折顔を見せるジャングリーなギター、シンプルなリズムと謎のファルセットでストレンジさは健在。相変わらずインスト曲が妙な緊張感があって好き。

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18. マジックディスク / ASIAN KUNG-FU GENERATION
マジックディスク【初回生産限定盤】マジックディスク【初回生産限定盤】
ASIAN KUNG-FU GENERATION

KRE 2010-06-23
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考えれば考えるほど、いい名前ですね『マジックディスク』てのは。魔法なんて、どこにもないですから。

・言いたいことは全部ここに。→レビュー
Official

 


17. Transference / Spoon
TransferenceTransference
Spoon

Merge Records 2010-01-19
売り上げランキング : 17227

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耳大喜びアルバムオブザイヤー。相変わらずのソウルや60'sを下地にしたソングライティングをより深化させ、ミニマルな展開も流石のもの。僕にとっては何はなくとも「Written In Reverse」のクールかつポップなギミックに心酔という要素が一番なわけですが、聴きどころのひとつは地味ながら随所で冴えわたる鍵盤プレイ。spoonにハズレなし、は今作もまた。

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16. Real Estate / Real Estate(2009)
Real EstateReal Estate
リアル・エステート

Plancha 2010-06-09
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いわゆるチルウェイブ、サーフポップな連中の作品を来夏もまた聴いているかというと相当あやしいところではあるが、彼らだけは別。夏嫌いの僕でさえ認めざるを得ないあの愛おしい瞬間。確かな熱を帯びた倦怠とともにやってくるキラキラに、他の季節はどうしたって足元にも及ばないのだ。ニュージャージーの若者たちが奏でるこの作品には、その「どうしようもない一瞬」のことを想起させてくれる魅力が詰まっている。巷にあふれたヴィンテージな質感のサーフポップの中でも抜群にいい。何しろここには絶妙なディレイをまとったヨラテンゴとテレヴィジョン、優しさと憂いがある。6分に及ぶ「Suburban Beverage」がとにかく白眉。夏だけが持つ奇跡的なあのフィーリングを儚さと怠惰さをスパイスに美しくパッケージした迷宮に白旗。

Myspace


posted by みかんぱ at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2011年01月12日

2010 BEST DISC 25 - 21

100 - 96
 95 - 91
 90 - 86
 85 - 81
 80 - 76
 75 - 71
 70 - 66
 65 - 61
 60 - 56
 55 - 51
 50 - 46
 45 - 41
 40 - 36
 35 - 31
 30 - 26

 
 
25. Shame , Shame / Dr.Dog
Shame Shame (Dig) (Eco)Shame Shame (Dig) (Eco)
Dr Dog

Anti 2010-04-06
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フィラデルフィアのどろんこ集団の最新作は、土臭さをそのままに、流麗なコーラスワークに磨きがかかったまさかまさかの陽性の方向での大噴火。いや、まさかでもなかったか。ビーチボーイズ直系のポップミュージックをなぞらえる者として、前作でその一つの到達点を迎えたバンドの方向性としては、悪くない。冒頭から全編にどことなく漂う祝祭的ムード、それがルーツ色が顔を出した時のスパイスになっていて、今回も単なるレイドバック的作風ではないことを感じさせる。やけにタイトな新ドラムに慣れればそこにはいつも通りどうしようもないほどにメロディがいい魅惑の世界が広がっている。「Where'd All The Time Go」の過剰なドラマ性がハイライト。

Myspace

 
 

24. Romance Is Boring / Los Campesinos!
ロマンス・イズ・ボーリングロマンス・イズ・ボーリング
ロス・キャンペシーノス!

ホステス 2010-02-03
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言いたいことのほとんどをレビューの際に言ってしまった。ロスキャン1期の終了を告げる、ちょっとビターな最新作。若さと10代に対する憧憬や「ベンチに腰かけ若さを弄びずっと泣いていた」以外でのモラトリアムの刺激を可能としたことだけが彼らにひかれる理由じゃない!そう、音楽で物語を語るからこのバンドは大好きだ。かのPavementと同様に。ドタバタしたファニーさだけじゃない表情が色濃くなり、新機軸も盛りだくさん。2000年代以降、僕が彼らにだけ使う言葉がある。それは「いいバンド」という言葉。ロマンスなんて、退屈だよね。

Myspace
ちょっとキテる2ndのレビュー


 
 
23. Once Around / The Autumn Defense
Once AroundOnce Around
Autumn Defense

Yep Roc Records 2010-11-02
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wilco本体よりこちらを強めに評価していることにそろそろ自分自身どうなんだろうと思ってしまうが、いやしかしどうしたっていいものはいい。ベーシスト・ジョン・スティラット率いるサイドプロジェクトの新作。今作もどこまでも70〜80年代のフォーク / ソフトロックが基調。前作ではボサノヴァなどの音楽への接近も見られたが、今作はもうなんだかAORみたいに聞こえる瞬間が。どんどん上品になりますね。でも敷居が高くない。素晴らしいと思います。

Myspace




22. 言葉にならない笑顔を見せてくれよ / くるり
言葉にならない、笑顔をみせてくれよ(初回限定盤)(DVD付)言葉にならない、笑顔をみせてくれよ(初回限定盤)(DVD付)
くるり くるりとユーミン

ビクターエンタテインメント 2010-09-08
売り上げランキング : 770

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個人的な視点としてはこの作品に関してはこれ自体がどうか、というよりは結局のところ「日常回帰」と「連帯への憧憬」というテーマといかにシンクロしたか、とそういう観点で見ている節が大きかろう。ほとんどをレビューの際の言葉に譲るが、ワルツ至上主義の自分にとっても大変気持ちよく聴けた1枚だった。『図鑑』を蹴落として「くるり、我が3枚」に入りました。

レビュー
 

 
 
21. What We Lose In The Fire We Gain In The Flood / The Mynabirds
What We Lose in the Fire We Gain in the FloodWhat We Lose in the Fire We Gain in the Flood
Mynabirds

Saddle Creek 2010-04-27
売り上げランキング : 60696

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Georgie Jamesのヴォーカル&ピアノ、Laulaの新バンドによる、キャロルキングの系譜に連なるフィメールポップアルバム。一貫したビッグなメロディと高貴なるプロダクション。メジャーに接近した場所で展開されるあまりに素晴らしすぎるポップソングの宝石箱。これが売れないのはさすがによく分からない。全年齢向けの健全な力作。

Official
 
posted by みかんぱ at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2010 BEST DISC 30 - 26

100 - 96
 95 - 91
 90 - 86
 85 - 81
 80 - 76
 75 - 71
 70 - 66
 65 - 61
 60 - 56
 55 - 51
 50 - 46
 45 - 41
 40 - 36
 35 - 31


30. 放課後ティータイム U / 放課後ティータイム
TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤)TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤)
放課後ティータイム

ポニーキャニオン 2010-10-27
売り上げランキング : 288

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結局、2010年の豊潤な音楽生活の中で最もエポックメイキングな出来事というのは、この日常を模したフェイクから生まれた暴力的なバズに僕もまた飲み込まれた、ということなのだろう。宗教と揶揄されることも珍しくないその心への浸食率の高さは、あるはずだった、あるべきだった「可能世界としての日常」への憧憬に起因する。そしてそれは音楽的側面においては「よき90年代」として表出された。だがそこに悲壮感や内側に閉じこもる空気は感じられない。そう、果てを明確に意識した地続きな日々の最小単位として「瞬間」をパッケージしたにすぎないのだ。それゆえにこの作品はどこまでも陽性の魅力を放っている。好奇の視線が例えそこにあろうとも、その事実だけは変わらない。

くれぐれも繰り返すがこれはフェイクだ。僕が抱いた理想はどこにも存在しないし、選択肢さえなかったに等しいはずだ。そう、僕らには忘れ物はもうないのである。だが彼女たちは自らがフェイクだと自認できているからこそ、自閉する凡百のバンドを置いてけぼりにしてここに到達した。これが悲しむべき2010年の姿だ。なにがいつまでも放課後だクソが。「とびきりの/出会いくれた/音楽にありがとう」要は何でもよかったのかもしれない。それでも彼女たちをつないだものが音楽でよかった。さあ愛をこめて今日も歌え。

レビュー
シングルレビュー

 
 
 
29. Suspicious Package / Earl Greyhound
Suspicious PackageSuspicious Package
アール・グレイハウンド

VAA 2010-03-03
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70年代HR、ブルーズロックのフォーマットでソウルフルなポップをまき散らす、手練れな英国バンドの2回戦。メンバー全員でソングライティングにかかわり、確かな自信と成果を手にした快作。
タイトルとは裏腹な穏やかなジャケット写真、冒頭の組曲から雰囲気満点。こういうバンドは長く活動してこそ。くれぐれも解散などしないように。

Myspace

 
 
 
28. Forget / Twin Shadow
ForgetForget
Twin Shadow

Terrible Records 2010-09-28
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ドミニカ生まれ、ブルックリンの新星。グルーヴィなビートに、流行のサイケフィーリングともリンクするシンセサウンド。そして何より英国でのレーベルメイトであるアリエルピンクやディアハンターと比べても引けを取らないポップセンス。楽しいのにそこかしこにあふれ出る哀愁は、新人としては破格の出来であるといえよう。これら80sを基調としたサウンドに流石に食傷気味の方も多いかとは思うが、これは残るはず。そもそも飽きるほどこのムーヴメントを是としていない人間であるところの僕でさえ、直接の影響をデヴィッドボウイに感じさせるこの音楽には、期待したいというのが偽らざる本音である。いわゆるチルウェイブな連中の多くが平坦な空気を醸し出しているにもかかわらず、ユーフォリックさが正しく立体的な構造になっているのはグリズリーベアのクリスの功績が大きいのだろう。4AD、絶好調です。

Myspace

 
 
 
27. Big Echo / The Morning Benders
ビッグ・エコービッグ・エコー
ザ・モーニング・ベンダーズ

ホステス 2010-06-23
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ここにもグリズリーベアのクリスの影が。太陽とロマンと「Pet Sounds」期のBeach Boysと。悠久の時を流れる甘美なサイケデリアとともに紡がれる心の原風景たちはジャケットともに触れると破壊力抜群。曲を追うごとに深さの増すリヴァーヴ(「Stitches」が特に素晴らしい)に沈澱していく後半が白眉。どこまでも気だるく、物悲しい表情に胸を打たれるのは必然だろう。上品さのあるビタースウィートな空気には、切迫感も閉塞感もみじんも感じられない。素晴らしいじゃないか。それでもちょっとかっこつけすぎなんじゃないの、と思いつつ、諸々のセッションバージョンの方がいいというところでちゃんとオチもついている愛すべき名盤。

Myspace

 
 
 
26. Halcyon Digest / Deerhunter
ハルシオン・ダイジェストハルシオン・ダイジェスト
ディアハンター

ホステス 2010-09-22
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深い位置から競り上がってくる甘美な死への誘惑と過去最高に明確に寄り添うポップさ故の哀しさは、これは白昼夢などではなく、確かな痛々しさを携えた現実なのだと我々に強くリプリゼントする。本来直視するのは気が引けるタイプの作品であるはずだが前作で遂に開花したブラッドフォードのソングライティングのセンスは今作でもいかんなく発揮されており、聴く者にその逆説的な悲しさを残存させる。ただし後味は悪くない。奇跡的なバランスの傑作。

Myspace
 
 
posted by みかんぱ at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2011年01月11日

2010 BEST DISC 35 - 31

100 - 96
 95 - 91
 90 - 86
 85 - 81
 80 - 76
 75 - 71
 70 - 66
 65 - 61
 60 - 56
 55 - 51
 50 - 46
 45 - 41
 40 - 36




35. Dark Night Of The Soul / Danger Mouse & Sparklehorse
Dark Night of the SoulDark Night of the Soul
Danger Mouse

Capitol 2010-07-12
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追悼、マーク・リンカス。
 
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34. クロなら結構です / モーモールルギャバン
クロなら結構ですクロなら結構です
モーモールルギャバン

ビクターエンタテインメント 2010-06-23
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きったねえクラムボン、最新ミニアルバム。楽曲はこれまでライヴなどで披露されてきたものが中心。それにしてもなんて悲しいアルバムなのか。前作ラストの「サイケな恋人」においての「パンティー」は本当の心のメタファーである旨を指摘したが、そう考えると「パンティー泥棒のうた」で叫ばれる「汚い頭の臭いがしみつく!」の悲痛さたるや。強烈な自己嫌悪と表裏一体の自己愛。会いたくて震えた経験のない身としては、エターナルラブではなく刹那の高揚感にのせ屈折した恋慕の表現を撒き散らす、この3人組に現実味と未来を感じるというのは言い過ぎだろうか。現実世界はおそらく黒ばっかりだが、果たして「クロなら結構」といえる正直さはどれくらい有効なのだろうか。生きづらさの本質の一端が、確かに今、彼らから発せられている。性衝動と自意識の肥大を超えたところに向かっているというバンドの未来にも注目。
 
Myspace

 
 
 
33. I Shouldn't Look As Good As I Do / math and physics club
I Shouldn't Look As Good As I DoI Shouldn't Look As Good As I Do
Math & Physics Club

Matinee 2010-06-01
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僕やっぱりこういうナードさ全開の「普通」の音楽が大好きです!ということでUSはシアトル出身のファニーでキュートなグッドソングを奏でる、インディポップバンドの新作です。初期デスキャブとメリルの間に産み落とされたようなエヴァーグリーンさと爽やかさ。アコースティックを基調としたジャケット通りのサウンド。比較対象として名前も挙がっているようですが、要はかっちょわりーベルセバです。すべての『Love or Loneliness』的思考のあなたへ。ウィーアーソーDIY!OH YEAH!最高!

Myspace




32. Happy Birthday / Happy Birthday
Happy Birthday (Dig)Happy Birthday (Dig)
Happy Birthday

Sub Pop 2010-03-16
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2010年ベストソングは何と言っても冒頭の完璧な3分間の魔法「Girls FM」につきると思う。カエルをつぶしたような声でファニーでキュートなローファイガレージをロールする、あまりにナードな産声。結成の理由が「一人でバンドをするのが怖いから」というエピソードだけでおなかいっぱい。いつみてもアートワークがいい。改めて、この作品が生まれたというその事実に、おめでとう。

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31. 本日は晴天なり / サニーデイ・サービス
本日は晴天なり本日は晴天なり
サニーデイ・サービス

Independent Label Council Japan(IND/DAS)(M) 2010-04-21
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これは僕の青春だ、といえる作品なりアーティストと出会えることは、とても喜ばしいことだと思う。そして同時に、もう二度とそういう風に思い、当時と同じように聴けるアーティストには出会えないのか、と思うと一抹の寂しさを覚えずにはいられない。この作品に言いたいことはここでいった通り。とにかく僕は世の憂鬱な若者には初期のサニーデイを聴いて街に出ることを義務付けたいくらいだ。僕の恋した季節の傍らにはいつも恋人たちの風景があった。そんな満たされないまま満たされていく幸福のサウンドトラック。はたして僕は、いつまで白が汚れないように丁寧に支度をする25歳の彼女でいられるのだろうか。

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posted by みかんぱ at 03:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2010 BEST DISC 40 - 36

100 - 96
 95 - 91
 90 - 86
 85 - 81
 80 - 76
 75 - 71
 70 - 66
 65 - 61
 60 - 56
 55 - 51
 50 - 46
 45 - 41
 


40. Brotherocean / Syd Matters
BrotheroceanBrotherocean
Syd Matters

Because 2011-02-14
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フランスのアシッド・フォーク・アーティストの新作。電子音をほどよくちりばめたmidlake / Loney Dearといった様相。決して沸点に達することのない音世界はある意味ではピンクムーン的ともいえるか。ただ、そこまで孤高という感じでもなく、クリアトーンの中にポピュラーさを兼ね備えている「きれいな」作品といえる。歌ってるのはもっさい連中ですが。

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39. Reservoir / fanfarlo
レザヴォアレザヴォア
ファンファーロ

ワーナーミュージック・ジャパン 2010-06-23
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この手のバンドにしては国内盤と同時にプッシュされたし、割りと正当な評価を受けたような気がするんですが、あちこちの年間ベストではとんと見ないなあ、あざとすぎたかなあとか思っていたら、
原盤の正確なリリースは2009年でした。失礼いたしました。大所帯でBSSではなくアーケイドファイアのフォーマットを採用しているバンドを聴くたびに、アーケイドファイアの偉大さを思い知ります。もちろん、このスウェーデンのニューフェイスも、先人が少しばかりキレ過ぎていただけで、ポテンシャルはえげつなさそう。人数の多いベイルートか。

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38. Thirty People Away / Tamas Wells
Thirty People AwayThirty People Away
タマス・ウェルズ

Lirico 2010-11-11
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僕らのタマちゃん最新作。エリオットスミス型のSSWの健在を世に知らしめる力作。ベルセバが失ってしまったものの一端がここにはある。

Myspace

 
 
 
37. The Soft Pack / The Soft Pack
ザ・ソフト・パックザ・ソフト・パック
ザ・ソフト・パック

ホステス 2010-02-03
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普通の男たちによるどこまでも普通のガレージロック。それ故、アルバムを通して紡がれる行き場のない感情と焦燥感は「リアル」なものとしてそこにある。今年もっとも断絶されたトライブをつなぐポップとしての可能性を感じた新人。「だけど俺は自分の時代を迎える前に死んでしまいそうな気がするんだ」なくしたくない、あるいは取り戻したい感情である。

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36. Avi Buffalo / Avi Buffalo
アヴィ・バッファロー [ボーナストラック付]アヴィ・バッファロー [ボーナストラック付]
アヴィ・バッファロー

TRAFFIC/Pヴァイン・レコード 2010-05-19
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とてもじゃないが僕は彼らのこのデビュー作を陽性の、天使の音楽だなんて形容することはできない。これは将来悪魔になる可能性がある子供たちのわずかばかりの穢れを知らなすぎることが凶器となる時期の音楽だ。これが新人、しかも20歳そこそこっていったいUSシーンは本当にどうなってんだ。羨ましい。

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posted by みかんぱ at 02:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする
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