2010 BEST DISC 30 - 26 夕焼けあんたいとるど。

2011年01月12日

2010 BEST DISC 30 - 26

100 - 96
 95 - 91
 90 - 86
 85 - 81
 80 - 76
 75 - 71
 70 - 66
 65 - 61
 60 - 56
 55 - 51
 50 - 46
 45 - 41
 40 - 36
 35 - 31


30. 放課後ティータイム U / 放課後ティータイム
TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤)TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤)
放課後ティータイム

ポニーキャニオン 2010-10-27
売り上げランキング : 288

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

結局、2010年の豊潤な音楽生活の中で最もエポックメイキングな出来事というのは、この日常を模したフェイクから生まれた暴力的なバズに僕もまた飲み込まれた、ということなのだろう。宗教と揶揄されることも珍しくないその心への浸食率の高さは、あるはずだった、あるべきだった「可能世界としての日常」への憧憬に起因する。そしてそれは音楽的側面においては「よき90年代」として表出された。だがそこに悲壮感や内側に閉じこもる空気は感じられない。そう、果てを明確に意識した地続きな日々の最小単位として「瞬間」をパッケージしたにすぎないのだ。それゆえにこの作品はどこまでも陽性の魅力を放っている。好奇の視線が例えそこにあろうとも、その事実だけは変わらない。

くれぐれも繰り返すがこれはフェイクだ。僕が抱いた理想はどこにも存在しないし、選択肢さえなかったに等しいはずだ。そう、僕らには忘れ物はもうないのである。だが彼女たちは自らがフェイクだと自認できているからこそ、自閉する凡百のバンドを置いてけぼりにしてここに到達した。これが悲しむべき2010年の姿だ。なにがいつまでも放課後だクソが。「とびきりの/出会いくれた/音楽にありがとう」要は何でもよかったのかもしれない。それでも彼女たちをつないだものが音楽でよかった。さあ愛をこめて今日も歌え。

レビュー
シングルレビュー

 
 
 
29. Suspicious Package / Earl Greyhound
Suspicious PackageSuspicious Package
アール・グレイハウンド

VAA 2010-03-03
売り上げランキング : 49964

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

70年代HR、ブルーズロックのフォーマットでソウルフルなポップをまき散らす、手練れな英国バンドの2回戦。メンバー全員でソングライティングにかかわり、確かな自信と成果を手にした快作。
タイトルとは裏腹な穏やかなジャケット写真、冒頭の組曲から雰囲気満点。こういうバンドは長く活動してこそ。くれぐれも解散などしないように。

Myspace

 
 
 
28. Forget / Twin Shadow
ForgetForget
Twin Shadow

Terrible Records 2010-09-28
売り上げランキング : 1099

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ドミニカ生まれ、ブルックリンの新星。グルーヴィなビートに、流行のサイケフィーリングともリンクするシンセサウンド。そして何より英国でのレーベルメイトであるアリエルピンクやディアハンターと比べても引けを取らないポップセンス。楽しいのにそこかしこにあふれ出る哀愁は、新人としては破格の出来であるといえよう。これら80sを基調としたサウンドに流石に食傷気味の方も多いかとは思うが、これは残るはず。そもそも飽きるほどこのムーヴメントを是としていない人間であるところの僕でさえ、直接の影響をデヴィッドボウイに感じさせるこの音楽には、期待したいというのが偽らざる本音である。いわゆるチルウェイブな連中の多くが平坦な空気を醸し出しているにもかかわらず、ユーフォリックさが正しく立体的な構造になっているのはグリズリーベアのクリスの功績が大きいのだろう。4AD、絶好調です。

Myspace

 
 
 
27. Big Echo / The Morning Benders
ビッグ・エコービッグ・エコー
ザ・モーニング・ベンダーズ

ホステス 2010-06-23
売り上げランキング : 1737

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ここにもグリズリーベアのクリスの影が。太陽とロマンと「Pet Sounds」期のBeach Boysと。悠久の時を流れる甘美なサイケデリアとともに紡がれる心の原風景たちはジャケットともに触れると破壊力抜群。曲を追うごとに深さの増すリヴァーヴ(「Stitches」が特に素晴らしい)に沈澱していく後半が白眉。どこまでも気だるく、物悲しい表情に胸を打たれるのは必然だろう。上品さのあるビタースウィートな空気には、切迫感も閉塞感もみじんも感じられない。素晴らしいじゃないか。それでもちょっとかっこつけすぎなんじゃないの、と思いつつ、諸々のセッションバージョンの方がいいというところでちゃんとオチもついている愛すべき名盤。

Myspace

 
 
 
26. Halcyon Digest / Deerhunter
ハルシオン・ダイジェストハルシオン・ダイジェスト
ディアハンター

ホステス 2010-09-22
売り上げランキング : 6715

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

深い位置から競り上がってくる甘美な死への誘惑と過去最高に明確に寄り添うポップさ故の哀しさは、これは白昼夢などではなく、確かな痛々しさを携えた現実なのだと我々に強くリプリゼントする。本来直視するのは気が引けるタイプの作品であるはずだが前作で遂に開花したブラッドフォードのソングライティングのセンスは今作でもいかんなく発揮されており、聴く者にその逆説的な悲しさを残存させる。ただし後味は悪くない。奇跡的なバランスの傑作。

Myspace
 
 
posted by みかんぱ at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。