今年は100枚やります。 夕焼けあんたいとるど。

2010年12月21日

今年は100枚やります。

今年もこの季節がやってまいりました。
年に1度のお祭り騒ぎ、「夕焼けあんたいとるど。BEST DISC」でございます。

忙しさにかまけて今年も紹介したい作品の半分も触れることができませんでした。いやはや。だからこそ、この場というものは大切にしたいと心から思うわけです。

チャートというものは生き物であり、ある瞬間を切り取ってそれを残しておくと追うことはなかなかリスキーなことではありますが、あとから振り返ってこの人間はこの年のこの瞬間には、そういう風に世の中を見つめていたのだなあ、とそんなことが浮かび上がってくるのが一番楽しいのでやっぱり今年もやりますよ、と。


停滞極まり2009年を抜けて開けてきたのは絶望という名の瓦礫の上で臆面もなく、ようやく自由に憧憬を奏でる、輝かしい新章の幕開け。

10年以上前にとんでもないほどに陽性のフィーリングで紡がれた「どうにもならない今日だけど 平坦な道じゃきっとつまらない 君と生きてく明日だから 這い上がるくらいでちょうどいい」という「それでも」と30年以上前に大きな意味での自由を願った人間が呟くように歌った「今日ですべてが終わるさ 今日ですべてがかわる 今日ですべてが報われる 今日ですべてが始まるさ」というラインをチャートの周辺に置いておきたい。

忌まわしき現代においてその機能性を高める過去の遺産がたくさんある。それを受けて「今」を生きる表現者は何を選択すべきか。悲観する香りはそこにはない。2008年以上の変革への確かな胎動を感じた1年。傍らにあった扉は常に開かれ続けていた、そのことと向き合う音が増えてきた。そう、ゼロ年代に僕が狂信者のように繰り返し続けた「否定からのそれでも」は新たなフェーズに突入したのだ。それが「日常への回帰」と「連帯への憧憬」。

仮に「今が昨日じゃなく 明日だということ 信じるだけなのさ」に対する遅すぎた回答がフェイク側から放たれた「今日が昨日みたい 明日は今日みたい 大丈夫 大丈夫 楽しかったら大正解」だけだったならば、この先も暗い時代だったかもしれないが、皆さん方もお気づきの通り、リアルからの宣誓も聞こえてきた、よね?


2010年代は反撃と勝利のディケイドになりますように。それを願って僕はこれからも音楽に対価を払い続ける。音楽に依存するということに対する疑念、ともすれば嫌悪感。音楽は僕らを救わないというその事実に気づいた者だけが見ることができる美しい日々。

音楽はもっと「僕はもう外に出るよ 独りよがりに君は震える 僕は降りるよ お先に もっともっともっともっと 君の為に何かすることがあるかしら?」と、あるいはもう正面切って「バイバイ 君といたってしょうがない。」というべきだ。


大きな意味を持たないこの誰でもない私人が他でもない自分のために並べた「チャート」という装置に、何か願いを込めるとすれば、日々を行くしかないという感覚を肯定的に感じ取ってくれる人が一人でもいてくれればいいなという、そんなことばかりなのである。

それでは、今年も夕焼けあんたいとるど。BEST DISC 100 最後まで楽しんでいただければ光栄です。


posted by みかんぱ at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする
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