放課後ティータイムU / 放課後ティータイム 夕焼けあんたいとるど。

2010年11月05日

放課後ティータイムU / 放課後ティータイム

TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤)TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤)
放課後ティータイム

ポニーキャニオン 2010-10-27
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暴力的なバズを引っさげたフェイクバンドの2ndにして初のフルレンス。

すっかり本編どうでもいい組からは脱落してしまった。慣れというものは恐ろしいもので、1年も聴き続ければ当然なのかもしれないが、平沢御大の地獄の業火みたいなヴォーカルに違和感を覚えなくなっている。それどころかラスト「放課後ティータイム」においては田井中女史の浮きっぷりと比較するとその差は歴然な見事なマッチングにある種の感動すら覚える。こういう部分に起因する私はいーんだよ!という部長の(たまに見せる)奥ゆかしさを愛さずにはいられない。

いかん、音の話をしよう。
通底するのは1st同様「よき90年代の体現」だ。Hysteric Blueの自爆から約10年。やっとこういうのが出るくらいには1周したのかな、という感じ。ギタポ / パワポマナーにそった楽曲だらけで安心して聴ける。「ごはんはおかず」だけは平沢御大のベギラゴンと沢庵和尚の頭のおかしいリフが炸裂してますが。何がアツアツホカホカだバカ。もちろんこういう作品だから「冬の日」の律にせよ「U&I」の憂にせよ、もっと言えば「天使に触れたよ!」の中野さんにせよ、アニメありきになってしまう部分というのはどうしてもあるが、90年代のJ-Popで育ってきた人間には楽曲そのものでも十分に楽しめる作品だとは思う。僕が幼い頃は陽のあたる場所にいる若い人たちってこういう音を鳴らしていたような気がするのだが、今や傷を舐めあうような世界ばかりが目につくからね。そういう意味でも、懐かしさはある。やたらハイファイな音づくりは相変わらずだけど下品なストリングスでベタ塗りするのとはちょっと手法が違っているので、許容範囲。まあ1stと比べるとちょっと派手すぎるというか、かっこつけすぎな部分はあるけどね。とにかくソングという部分で琴線に触れるのがいい。参照点があからさまなのがあっても、高校生の音楽はそれぐらいでちょうどいいと思う。何気に「ふわふわ時間」のリフアレンジであるInterludeがいい仕事をしている。頭のネジが吹っ飛んだ面白Tシャツガールの声がないと色眼鏡が取れますね奥さん。

まあ冷静になれば粗はたくさん見えてくるのだろうし、ハイティーン以降で恥ずかしげもなく自分の想いを「ぴゅあぴゅあ」とか言ってのける神経は、齢20ちょっとになっても「男の子と女の子」の世界を地で行く人間の醜悪さを思い出させるようで、外野の視線よろしく気持ち悪いと思うが、入れ込んでしまえばもうどうしようもないのである。私人でよかったと思う瞬間だ。

りっちゃん派としてはやはりハイライトは「冬の日」だろう。誰から誰にあてられたものかは別として、この曲だけは今作随一のどうしようもないほどの「日常」なのだ。とにかく今年の僕は「日常」を切り取られると弱い。例えそれが一切体験していないことだとしも、どこかにあったような気がする部分をくすぐったり、もう一つの可能世界を提示し、「まあそんなものないんだけどね」ってカラッと笑ったりするようなそんな距離感がJ-Popの良さじゃなかったか。そう、僕に10代なんかなかった。でも、だからこそじゃないか。死ぬまでは、終わりじゃないんだ。前髪を下ろしたきみの姿を見せてくれないか。
 

シングルのあれはこっち→http://sunset-untitled.seesaa.net/article/161871727.html
 
posted by みかんぱ at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする
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