We Are Beautiful, We Are Doomed / Los Campesinos! 夕焼けあんたいとるど。

2008年11月16日

We Are Beautiful, We Are Doomed / Los Campesinos!

We're Beautiful, We're Doomed 社会に対するリアリティをより明確に抱いている人間ほど大人になることへの倦怠は色濃く表れる。あらゆる価値が相対化され、世代間の壁もその最小単位である親子関係までもが変質した今、生じているのは終わり無きモラトリアムともはや断崖絶壁の様相を呈してきた社会と私との乖離である。

 果たして現代の若者に健全な形での揺らぎが存在するのだろうかという一つの不安に対する回答が、ロス・キャンペシーノス!の今年2枚目となるアルバムには詰まっているといえるだろう。1stの頃にあった底抜けに明るく、しかし確実な毒を持って閉塞感に風穴をあけたあの姿は少しばかり影を潜め、憂いと無邪気さと怒りとが混在する健全なモラトリアムをリプリゼントする内容になっている。
 その大いなる跳躍へのためらいは、他でもない社会と私との間におけるものであり、それは即ち現代におけるアティテュードとしてのパンクの再解釈である。僕に異常なまでのオブセッションを喚起させた健全な男女の喧騒が幾分後退したのは寂しいが、必然的に変わっていく部分と変わってはいけない部分のバランスはよくとれている。

 「世界に向かって怒鳴れ、君を愛してないこの世界に 頭を下げるんだ、そうしなきゃ生きていけないから」僕たちはいつまでも子どもじゃいられない。ともすれば希薄化してしまいそうなそのごくごく当たり前の命題を今の時代に正面切って提示してきたその心意気に、最大級の信と賛辞を送りたい。良作だ。そして改めていいバンドだ。

 Myspace
posted by みかんぱ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | CDレビュー | 更新情報をチェックする
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