夕焼けあんたいとるど。

2010年07月24日

マジックディスク / ASIAN KUNG-FU GENERATION

マジックディスク【初回生産限定盤】マジックディスク【初回生産限定盤】
ASIAN KUNG-FU GENERATION

KRE 2010-06-23
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ずっと彼らの事を狭い世界に閉じ籠る世代の代弁者だと思っていた。あるいは単なるウィーザーフォロワーとして。あちこちで「最高傑作」との触れ込みだったので、これを契機に実際どうなのかを確かめてみることにした。結論から言えば、ご承知の通り僕の考えは偏見にまみれたものだった。あるいはこの作品でそこに到達したのかもしれないけど。それはわからないが、まあどうでもいいといえばそうだろう。今、目の前にこれがあることが重要だ。

日々は移ろうものであり、時は流れるものだ。同じ道でも次の瞬間には違った表情を見せるし、それは人間とて同じこと。関わりや時々によって色は変わって然るべきだ。それをまるで変わることのない個が自らのうちに存在するかの様に称揚され刷り込まれた人々がようやく「探し出し」見つけたはずの自分が刹那に消え去っていくことに狼狽し、抵抗と称して自ら作り出したまやかしの世界に籠城し耳を塞ぎ続けたのがこの10年の姿だろう。それを打破するための「否定からのそれでも」については今更何を語るでもないが、要はそれを体現する作品であったということだ。とにかく「さよならロストジェネレイション」だ。これでロスジェネが救われるわけではないだろう。そういう意味では「マジック」はどこにもない。だが、社会をその手の中に取り戻し、いつもそこにあり続けた世界に身を投じることを掲げる作品に魔法以上の力が宿っている事は言うまでもない。我々は歩き続けなければならないのだ。裏を返せばそれはつまり歩き続けられるということだ。これまで自ら手放し続けたならこれからは自ら手にしていけばいい。辿り着いた先にはまた道があるのだから。その背中を押すために、僕らには翼なんかないんだという事を言ってくれる人がたくさん増えてほしい。それは見紛うことのない希望そのものだ。ずっと言い続けてきたことだけど、「彼ら」の只中にあった僕には変えることができなかった。でも、沈澱していく周囲をどうしても救いたかった。クソみたいな自意識ばかりが肥大化する時代は2010年で、僕らの時代で、終わりにしよう。今度こそ。

Official

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2010年07月19日

Thistled Spring / Horse Feathers

Thistled SpringThistled Spring
Horse Feathers

Kill Rock Stars 2010-04-20
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初作での注目と、前作のヒットの立役者若き才、ブローデリック兄妹を欠いたことによる不安というものはぬぐい去れないかに思われましたが、そんなことどこ吹く風の「なんて優しい音楽なんだろう」のため息。冒頭からバンジョー、アコギ、ピアノとストリングスが凛とした空気を漂わせながら効果的に互いを引き立てあっており、どの曲も牧歌的な表情ながらとても上品。北欧の田舎町、原風景という感じでしょうか。聴きこむごとに味わいが増すどの曲も平均点以上の佳作です。

Myspace
posted by みかんぱ at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする

2010年07月18日

Avi Buffalo / Avi Buffalo

Avi Buffalo (Dig)Avi Buffalo (Dig)
Avi Buffalo

Sub Pop 2010-04-27
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「What's In It For?」のねじれた隔世染みた感じというか、「普通」の中に潜むトリップ感みたいなものはなかなかに素晴らしいな、という印象。中心人物の若さがいい方向に作用した脳内お花畑な陽性のポップソングが続くわけですが、彼らもご多分にもれずUSインディサイケ潮流の系譜に位置するのでひとひねりもふたひねりも加えられています。メロディーラインにはそうした胎動を確かなものとしてきた面々、それからバーズなどのフォーキーな面子の影響がちらほらと。全12曲で53分。女性Vo.を上手に使っているな、という印象もあり、新人の1枚目としては堂々たる雰囲気なのでよいのですが、このバンドの未来は聴き終えたときに残存する器用貧乏な感じがこの先どう軽減されていくのかにかかっているかもしれません。

Myspace
posted by みかんぱ at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする

2010年07月15日

Weathervanes / Freelance Whales

WeathervanesWeathervanes
Freelance Whales

French Kiss 2010-04-13
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NYの5人組のデビュー作は、キュートな表情を見せたかと思えば、突然少し曇った表情を見せたりととびきりカラフルな都会的なポップミュージックの集合体。そんな世界をエモやパワポを経由したかのようなヴォーカルが巧みに歩き続ける。足し算でも引き算でもない、割り算の美学を感じるインディさ。何でもないような表情でサラりとハイクオリティな質感を出せるというのはすごいですね。エンジニアはJeremy Sklarskyという人だそう。覚えておこう。
ポストロック風の「Ghosting」以降の展開は正直起伏がなさすぎていただけないが、それまでの部分だけでバンドのポテンシャルはびしびし感じた。次も期待。
 
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posted by みかんぱ at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする

2010年07月02日

Soul Proprietor / Alessi'S Ark

Soul ProprietorSoul Proprietor
Alessi's Ark

Bella Union 2010-03-29
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今、個人的に新作を一番楽しみにしているフィメールシンガーといったらこのAlessi's Arkだろう。最新シングルもまた、メランコリックレイニーデイズの極みでありつつ、ちょっといたずらっぽい笑顔なんか盛り込んでみたりして、そう、つまりは抜群にキュートであるのだ。それでいて音楽そのものが素朴なたたずまいだなんて、反則。適切さあふれるオーガニック要素も含めすべてがプラスに働いている印象。傍らにずっと置いておきたい一枚。収録された4曲すべてが素晴らしい宝石箱。
 
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posted by みかんぱ at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする

2010年07月01日

Hippies / Harlem

Hippies (Dig)Hippies (Dig)
Harlem

Matador Records 2010-05-04
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僕は思うんですよ、10代のうちはこういうええじゃないかガレージに夢中になるべきだと。小奇麗なものとか、アカデミックなものとか、いいよそんなの。マタドールの新星・Harlem、ヘッタクソでしょう?で、全16曲も入って40分。時々妙に哀愁漂うメロディーがあるけど基本的には勢い、あんまり何も考えてなさそう。The Viewの1stに若者が考える「渋さ」みたいなものがちょっぴり入って、ビターな感じが増してると言えばイメージできるでしょうか。10代のための正しい音楽だねこれは。こういう音楽をもっと通過してくるべきだった。
 
Myspace
posted by みかんぱ at 03:27| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする
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