夕焼けあんたいとるど。

2010年01月24日

介乎法國與旺角的詩意 / My Little Airport

ジャケ写文字化けではありません。香港の男女2人組インディユニット、My Little Airportの新作です。
 
タイトルは「フランスとモンコックの間に介在する詩情」という意味らしい。
確かにこれはフレンチポップとかヨーロッパのインディポップを経由しつつ、どこかオリエンタルな雰囲気を醸し出している音だ。
一部で「オシャレ」という非常に暴力的な冠がついていたりするようだが、この音楽はそんなものとは対極の位置にあるものだろう。
よく計算されて意図的にもたついているように思わせるリズムに、徹底的に排除されたグルーヴ。そして雑なようでおさまりの良い音像配置。まさにローファイ。そして、「インディポップ」の教科書通りの男女のヴォーカリゼーション。いやあ素晴らしい。

ジャケ写からの強烈なインパクトで思わず手に取ったがこれは嬉しい出会いだった。がんばれCDショップ。
1/24現在、アマゾンにはない。がんばれCDショップ。

Myspace
posted by みかんぱ at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする

2010年01月22日

A Chorus of Storytellers / The Album Leaf

ア・コーラス・オヴ・ストーリーテラーズポストロック界隈、随一のポップ職人の新作。
全編バンド編成の肉感的な今作では、その中で自分の存在意義を宣言するかのように言葉数が多くなっている。
その「うた」が作品内で違和感なく溶け込んでいるあたり、Album Leafとしての変化が、確実に進んでいるということなのであろう。
しかし、前作『Into the Blue Again』以降のスランプからの完全脱却は果たされていないという印象はぬぐえず、名作『In A Safe Place』と比較してもマジカルな瞬間が激減。
ここが正念場か。盟友Sigur Rosのような見事な大転換、決定打を次の作品に期待したい。
 
Myspace
 
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2010年01月05日

Best Disc 50 vol.10

いよいよTOP5!

今年の総評、おまけなど
2009 Best Disc 50 vol.1 (50〜46位)
2009 Best Disc 50 vol.2 (45〜41位)
2009 Best Disc 50 vol.3 (40〜36位)
2009 Best Disc 50 vol.4 (35〜31位)
2009 Best Disc 50 vol.5 (30〜26位)
2009 Best Disc 50 vol.6 (25〜21位)
2009 Best Disc 50 vol.7 (20〜16位)
2009 Best Disc 50 vol.8 (15〜11位)
2009 Best Disc 50 vol.9 (10〜6位)
 
 
 
グロリアス・リターン 5. Glorious Return / The BDI's
僕が昨年からたくさん手にしてきたグレイドッグスのカタログ内での個人的出世頭が彼ら。
実際、ライナーを読んだら「各所で高い評価を受け、セールスも好調だった」らしい。よかった。
正直僕だけしか騒いでなかったくらいの気持ちでいましたので…世界は広い!
今作も前作の良さをそのまま引き継ぎ、さらにポップさがアップ。
前作の大名曲「Sweet Relief」のような楽曲単体でのマジカルな瞬間は減ったがトータリティで見事カバー。
信頼と安心のグレイドッグスブランドの中でも、一際まばゆい輝きをこの先も放ち続けてくれるだろう。
Myspace
グレイドッグスのページ 
 
 
 
Sigh No More 4. Sigh No More / Mumford & Sons
Laura Marlingのドラムスとしても活動中のMarcus Mumfordを中心とした、US出身のUKバンド、Mumford & Sonsの新作。
ロマンあふれる歌声と、ダークな展開を見せつつも随所に音楽への愛情が充ち溢れたブルーグラスの名作だ。
ジャケも秀逸。暑苦しいのにむさくない!スタイリッシュ!ふしぎ!
Myspace
 
 
 
 
 
キメラドゥール 3. Chimeradour / Jeff Lang
歌う凄腕ひげもじゃスライドギター弾きの新作…ってアアッ!ひげもじゃじゃなくなってる!
日本デビュー盤の前作よりさらにさらーに、音楽的野心を深化させ、よりルーツへの愛情を明確に、そしてそれを肉感的なリズムとメロディーに乗せて放出。もうそれは才気溢れるなんてもんじゃない。脳汁たれまくり。
この人になら弾かれてももいい。何を言っているか自分でもよく分からない。聴け!
Myspace
FRFの映像が素敵だ
 
 
 
イントロデューシング 2. Introducing / The Mattson 2
ごめんなさい、EPです。EPですが、この位置にせざるを得ないほど素晴らしかった。
LA発の双子ジャズユニット、The Mattson 2のデビュー作。
トータスのジョン・マッケンタイアやレイ・バービー(共作の『Ray Barbee Meets The Mattson 2』は再発らしい)も参加した、反則EPである。
ジャズ、ブルーズ、AORあたりを若い感性で咀嚼し、シカゴ音響派を経由して吐き出される、先見的かつモダンでその上普遍的なポップネス。んなアホな。
これで20歳そこそこって。んなアホな。
Myspace

 
 
 
Here & Elsewhere 1. Here And Elsewhere / My Sad Captains
08年、初めて彼らの音楽に触れた時点で、あれほど豊作だったにもかかわらず08年にデビュー作が出ていたら年間1位だったよなあとぼんやりと考えてしまうほどに僕の心をつかんで離さなかったMy sad captains。ようやくの1stが到着。期待通りの素晴らしさ。
これでストールンレコーディングス3羽がらすそろい踏みである。
(残りはLet's Wrestle、Pete and the Piratesだ。満足だ。)
まず彼らに影響を及ぼしたアーティストが自身のフェイバリットである時点でもうチェックメイトだ(もうマイスぺのページからは消されてしまったが)。
海外メディアで比較されたりするPavement、Grandaddy、Sparklehorse、Wilco…オーケー、もうやめよう。
 
「私が存在する場所と、ここではないどこか」―自己と可能世界への言及。本来それは高尚なものではなく、身近で素朴なものなのだ。
そのことを彼らの音楽は証明しているし、この1stからのビデオはそのどれもがそのアティチュードを控えめながら宣言しているものばかりだ。
そう、私は確かに存在しているが、私が存在する場所など、どこにもありはしないのだ。
Myspace
→ベストビデオ!あの鳥なに?:「All Hat And No Plans
→この初期ver最高やね:「bad decisions
 
 
 
というわけで、冒頭の言葉とは反対に、振り返ってみれば09年もなかなか捨てたもんじゃありませんでした。
でも冒頭の言葉通り2010年への期待値は高いままです。はい。

リスナーを含めた音楽をめぐる状況をみると最悪な光景ばかりが広がっていて、陰鬱な気持ちになってきます。
が、それでも傑作というものは日々生まれているわけです。
僕としては一つでも多くのそれに触れられるようにつかみにいきたいな、と思っています。
またそれらが正当に評価され、対価が支払われることを願ってやまないです。中間的な部分の話ではなくて、ね。
その行為がここまで音楽の地位を下げた一つの要因であると自覚してほしいな、と。
別に高尚なものじゃないさ。でも、卑下されるような場所にあるべき表現方法ではないと思うんだな。
2010年も、音楽への多大な敬意と感謝を払い続けていきたいものです。

あらためて、今年もよろしくお願いいたします。
posted by みかんぱ at 02:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2009 Best Disc 50 vol.9

さあ、残り10枚です。


今年の総評、おまけなど
2009 Best Disc 50 vol.1 (50〜46位)
2009 Best Disc 50 vol.2 (45〜41位)
2009 Best Disc 50 vol.3 (40〜36位)
2009 Best Disc 50 vol.4 (35〜31位)
2009 Best Disc 50 vol.5 (30〜26位)
2009 Best Disc 50 vol.6 (25〜21位)
2009 Best Disc 50 vol.7 (20〜16位)
2009 Best Disc 50 vol.8 (15〜11位)
 
 
 
 
Come Back to the Five and Dime Bobby Dee Bobby Dee10. Come Back To The Five And Dime Bobby Dee Bobby Dee / Benjy Ferree
ワシントン発のSSWの新作。何度でも言うが、俳優から転身してくれてよかった。
ルーツミュージックをモダンに再構築。スモーキーでロマンチックなルーツへの憧憬。
ちなみに、Bobby Deeとは50年代の名子役だそうな。ふーん。
Myspace
 
 
 
 
 
ポピュラー・ソングス 9. Popular Songs / Yo La Tengo
いつのまにやら、インディ界の重鎮といった様相を呈してきたYo La Tengo、約3年ぶりの新作はもはやここまでくると「異常」とでも形容したくなるほど(失礼!)にバランス感覚が冴えわたった作品だった。
メジャーなフィーリングでは決してないけれど、内へと籠るインディでもない。まさにこれこそポップ。
全部で約72分、ラスト3曲だけで約37分の多幸感。最高だ。
タイトルからして『Popular Songs』である。自信がなかったらこんなタイトル付けないよね。ああ、素晴らしい。
Myspace
 
 
 
 
ミュージカリー・アドリフト (8). Musically Adrift / Samuel Purdey
09年も絶好調だったグレイドッグス発アクトその2。
99年リリースの幻の1st『夏のハイウェイ』のリイシューということで正確には「グレイドッグス発」ではないのですが。
でも、彼らが頑張ってくれたおかげで、僕はこのAORの名盤を耳にすることができたわけで、いやあ感謝感謝。
まあ気が引けるので( )付きの8位ということで。
以下、レビュー時より転載。
「初期ジャミロクワイのメンバーで、Steely Danの大ファンだというとの2人組みを中心に、UKアシッドジャズ界隈などから手馴れなメンバーが集まって作られたこの作品は、70年代AOR、ジャズファンク界隈への上品かつ強烈な愛情に溢れていて聴いていて非常に気持ちのいい一品。
全編本人達によるリマスターで「新しい作品」との位置づけのようですが、わざわざそんなエクスキューズをつけるまでも無く、ラジオライクなポップさと、過去への憧憬と誠実な愛がそこに含まれると言うのは、そう、紛れも無くゼロ年代後半の一つの特徴であり、堂々と09年の作品といって差し支えない内容。そういう意味では今リイシューと言うのは満を持して!という感じが実はあったのかなあ、なんて」
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グレイドッグスのページ
 
 
 
BE IN LOVE 8. Be In Love / Locksley
日本ではBAWDIES、UKはDraytones、そしてUSはこのLocksleyと同時期にピックアップして一通り騒がさせていただきましたが、ようやく次の一手を打ってくれましたねこんちくしょう。
今回もラヴ&スウィートなメロディセンスは健在。リズムパターンは多彩になり、スウィング感アップ。
大合唱できるグッドなリズムアンドメロディであのコのことを高らかに。これが良くないわけがない!
前作よりより朗らかなフィーリングに包まれた素晴らしいアルバムだ!
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ザ・クライング・ライト 7. The Crying Light / Anthony and The Johnsons
出所の分からない罪の意識については以前も書いたが、そのせいだろうか、赦しを希求した末にたどり着くような作品が毎年ライブラリに加わるのは。
アントニーヘガティ、この両性具有の人間が舞踏家の大野氏にささげたのはあまりに素晴らしい傑作だった。
呼吸や瞬きすらはばかれる壮絶な静寂と音世界。そして声。冒頭曲の一音目で既に圧倒的である。
シンプルが故に異常なまでの奥深さがあり、あまりに美しく、ただただ、聴き惚れることしかできない。名盤である。
Myspace
 
 
 
 
Sao Paulo 6. Sao Paulo / Deadstring Brothers
初めて聞いたバンドだけど、こりゃすごいね。驚いた。エロいんだよ。グルーヴと声が。
これはもうあれだね、黄金期のミックジャガーみたいよ、いやあたまげた。
目新しさも同時代性のどちらもかけらも感じさせない、趣味に生きることを決めた悪い大人たちの音楽だ。
グラマラスでエヴァーグリーンな骨太ロックンロール。これぞロマンの塊だーうおーっ。
Myspace
 
posted by みかんぱ at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2010年01月03日

2009 Best Disc 50 vol.8

やっぱり今年もまだまだ捨てたもんじゃない。
そんな気持ちが色濃くなってくる15位から11位です。

今年の総評、おまけなど
2009 Best Disc 50 vol.1 (50〜46位)
2009 Best Disc 50 vol.2 (45〜41位)
2009 Best Disc 50 vol.3 (40〜36位)
2009 Best Disc 50 vol.4 (35〜31位)
2009 Best Disc 50 vol.5 (30〜26位)
2009 Best Disc 50 vol.6 (25〜21位)
2009 Best Disc 50 vol.7 (20〜16位)



Bandages For The Heart15. Bandages For The Heart / Lacrosse
08年(正確にいえば07年から)の僕の中でのLos Campesinos!旋風はそれはもうすさまじいものだった。
憂鬱さの中に沈澱しながらの「ベンチに腰かけ 若さを持て余し ずっと泣いていた」という方法論以外でのモラトリアムの刺激が可能だなんて!
ああ!麗しの大学生メンタリティ!すっ転ぶ男子と無敵の女子!
というわけで、今年のロスキャンはこれ!とプッシュされていたので聴いてみましたラクロスの新作。
うん、確かに大所帯でどポップな音を鳴らているしし、言葉数多めな歌詞といい、確かにこれは彼らを思い起こさせる。
だが、ここには思想がない。大学生メンタリティがないんだ。
男の子はナードそのものだが、いかんせん女の子の声が高いがゆえに、これは「高校生」だなと。
それも愉快な世界転覆計画的な、屈託のないそれ。うおっまぶしっである。
Myspace
 
 
 
Already Free14. Already Free / The Derek Trucks Band
デレクトラックスのギターの腕前は言うに及ばず。
1曲1曲が楽曲としても見事に完成されていて、さらにラフになりすぎない程度にライヴな録音がそれをさらなる高みへと運んでくれる。
聴いていると、そのルーツを育んだ土地を飛び越えて、もうどこへでも行けるような、また行ってしまった自分を夢想したくなる。
そう、ジャケットの満足げで誇らしげな青年のように。愛とソウルに溢れた名盤だ。
Myspace
 
 
 
Blue Roses13. Blue Roses / Blue Roses
まずはその声。孤高さに心酔することもなく、かといって他者とのつながりを過度に希求するでもない、どこまでも適切さに溢れた距離感が非常に心地がよい。武器であろうハイトーンにはあらゆる感情が宿っている。
そしてその声だけに頼ることのない中盤から後半にかけてのアコースティックサウンドたちの有機的な絡み合い、対話。
アートワーク含めたトータリティも抜群。完璧だ。
Myspace
 
 
 
North Hills12. North Hills / Dawes
Dovesではありません。Dawesです。この優男集団みたいなジャケット。BSBではありません。Dawesです。
比喩表現でも何でもなく、泣きそうになった、それくらい優しいポップソング集。
カントリーをはじめとしたルーツを下敷きとしたどこまでもどこまでもキャッチーな名曲群。流麗なコーラスワークも楽器も空気も、全てが優しい。
2009年もっとも温かみに溢れた作品はこれ。
Myspace
 
 
 
 
野口、久津川で爆死11. 野口、久津川で爆死 / モーモールルギャバン
そう、見えないもの(パンティー)を見ようとすることは罪なのだ。
その覚悟もないくせに誰かの心をあたかものぞき見てきたかのようなわかったふりで、「出会えてよかった」「あなたがいれば強くなれる」オーマイガー。勘弁してくれ。
僕らはその「のぞき見ること」の罪の大きさに気づいている。でも、いやだからこそ、「パンティーと言え!」と煽られるがままに欲してしまう。
でも、どうしたって届かないんだ。土足で人の心にずけずけと入っていけるほど、強くはないからね。
だからこうして、ベッドの上で今日も全国の「ユキちゃん」に刹那の愛をささやくのさ。
どうか、J-POPの未来が彼らでありますように。
Myspace
→このver.が好きかな「ユキちゃん」
→「コンタクト」と2強の叙情ソング「サイケな恋人」
 
 
posted by みかんぱ at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2009 Best Disc 50 vol.7

さあ、いよいよ上位です。20位から16位です。

今年の総評、おまけなど
2009 Best Disc 50 vol.1 (50〜46位)
2009 Best Disc 50 vol.2 (45〜41位)
2009 Best Disc 50 vol.3 (40〜36位)
2009 Best Disc 50 vol.4 (35〜31位)
2009 Best Disc 50 vol.5 (30〜26位)
2009 Best Disc 50 vol.6 (25〜21位)
 
 
 
In the Court of the Wrestling Lets20. In The Court Of The Wrestling Let's / Let's Wrestle
いやまあ、EPの時点でわかっていた事だけど、アホだなこいつら。
「パパパーパパパーパーパーアパー パパパーパパーパーパーアパーパパパパーパァーパパパァーパーパーアァーホァー↑」だぞ。そして「トゥートゥトゥトゥトゥルートゥトゥートゥトゥトゥトゥルー」だ。更には「ナナナナナナナナー」である。アホだ。だがそれがいい。
我らがストールンレコーディングス三羽がらすの一角、Let's Wrestleの待望のフルアルバム。
この手のふざけた素人みたいな音触りと言うのは非常に好ましいものである。だって、何も考えんと済むんだもの。
本気なんだかふざけてんだかよく分からないけど、なんだかとってもイカしてる。アホだけど。きゃぴきゃぴ。
Myspace
 
 
 
Cold Fish19. Cold Fish / TV Ghost
暴力的で不穏な空気に包まれたノイズ〜サイケガレージ / パンク。
グロテスクな光を放っているにもかかわらず、心がなぜか高なってしまう。これもまた一つの美のありかたなのだろう。
「The Recluse」のビデオが素敵だ。
Myspace
「The Recluse」のビデオ
 
 
 
 
 
 
Catacombs18. Catacombs / Cass McCombs
深入りしたら負けな感じが激しく漂う強烈ソングライティングが冴えわたる好盤。
激スウィートかつ激ロマンティックな世界感で、現実と理想郷の狭間の白昼夢を演出。
冒頭の「Dreams Come True Girl」、ロマンティシズムとナイーブさが同居した「You Saved My Life」「Hermonia」がとにかく白眉。
Myspace
 
 
 
 
Hometowns17. Hometowns / The Rural Alberta Advantage
冒頭の明らかに「これから楽しいことが始まりますよ」をうちに秘めたようなミニマルな展開から良盤の香りがぷんぷん。
ドタバタしたビートの上にやけにキャッチーなメロが乗り、ところどころ絶妙なタイミングで絡んでくる女性のコーラスが絶品。
調べてみれば3人組編成だそうだが、もっと大所帯のバンドだとばかり思っていた。
世界がどんどん広がっていくとさらに大化けしそうな期待の新人。
Myspace
 
 
 

The Sound of Music16. The Sound Of Music / FoZZtone
結論から言うと、前作に引き続き傑作。やはり彼らはすごい。
前作との間にリリースされているミニアルバム『ワインドアップ』があまりに素晴らしかった(「暮らそうよ」の歌詞は極上である)ため、
期待値はかなりのものに達すると同時に、シングルがつまらなかったのでどうなることやらと思っていたがやってくれた。
ただ、いつも冴えに冴えてる日常を皮肉と優しさをもって切り取る鋭い歌詞は、今回は少しだけ後退して、若干観念的な言い回しが増えている。
その分、かどうかわからないが、ブルージーな展開だったり70年代HRのマナーに習った楽曲だったりとこれまで以上の引き出しの多さが目立つ。
中盤からの展開は圧巻だ。あちこちの引用も楽しいね。
今の若者にはキザさが足りん。1stの時同様、その類の言葉を吐くことを許された稀有な存在。「シンガロン」の世界観を見る限り、今後も期待大です。
大きな歌も歌えるし、小さな世界を構築することもできるバランスのとれたバンドだと思います。もっと評価されるべき。
Myspace
 
 
posted by みかんぱ at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2010年01月01日

2009 Best Disc 50 vol.6

上位は目前!25位から21位です。

今年の総評、おまけなど
2009 Best Disc 50 vol.1 (50〜46位)
2009 Best Disc 50 vol.2 (45〜41位)
2009 Best Disc 50 vol.3 (40〜36位)
2009 Best Disc 50 vol.4 (35〜31位)
2009 Best Disc 50 vol.5 (30〜26位)

 
 
...And the Horse You Rode in On25. ...And The Horse You Rode In On / The Scotland Yard Gospel Choir
初っ端からダメ親父の悲哀みたいなヘナヘナな歌声と暖かみのあるギターと上品なストリングスで涙腺崩壊&傑作の予感。
そしてその予感は的中。冗談みたいな、ほんと一歩間違えたらギャグみたいなグッドミュージックを流麗なストリングスとホーンセクションとともにヘナヘナ声が駆け抜ける。
中盤からみるみる失速していくのも最高。
やめてくれ、いや、やめないでくれ。僕はこういうのを愛さずにはいられない体質なんだ。ディデュディデュディデュディデュァ!
Myspace
 
 
 
クリーチャレスク24. Creaturesque / Throw Me The Statue
シアトルの音楽集団の新作。
とびきりポップだった前作からくらべても格段にそれが増して、これでもかというくらいに音楽ナードっぽさとセンスが炸裂してて最高。
built to spillぽさがあふれ出てる曲があったりと楽しさ120%増しでございます。ポップさをお求めの方はぜひ。
Myspace
 
 
 
 
ソー・ロング・アイ・スクリームド23. So Long I Screamed / Holy Ghost Tent Revival
2009年も絶好調だったグレイドッグス発アクトその1。
ロック、パンク、カントリー、ブルーグラス、ソウル…などを飲み込んだ完全なるパーティミュージック。大声で大合唱!ハンドクラップ!フォー!
健全さに充ち溢れてるけど、その健全さは健康優良児のそれではなく、酒飲みながら「働きたくねー」とかのたまっちゃうような健全さ!
さあ、あなたもとびっきりの時間をば。意外と若い連中が作ってて驚きでした。
Myspace
グレイドッグスのページ
 
 
 
ALBUM22. Album / Girls
この際、バックグラウンドの話は抜きにしましょうや。
もう、とにかくキモイわけですよ。退廃と青春の傷跡が充満したベッドルームからこんなペッタンコな音にのってホントしょーもないような痛々しい歌声が響くわけですから。最高にキモイ。
でも、それが単純な「好きなコ」への思いだったとして、いわば紛れもない生への渇望であるわけで、それなのにこんなできの悪い冗談みたいな表現として結実するわけですから、そのユーフォリックさを通過するまでもなく触れずして崩れそうなくらいに儚い神々しさを放っているのがビシビシ伝わってきます。
よくよく考えみれば「ガールズ」で「アルバム」ですよ。こんなクソみたいな時代で、その瞳には何が映っているのでしょうかね。
Myspace
 
 

デクラレーション・オブ・ディペンデンス21. Declaration Of Dependence / Kings Of Convenience
失礼ながら解散したとばかり思っておりましたノルウェーのアコースティックデュオ、KOCが見事なまでの傑作を携えてカムバック。
よりボサノヴァへの傾倒色を強め、打楽器を排除したことに気付くのはそのあまりに素晴らしく哀しすぎるメロディーに心奪われてしばらくした後だった。
ジャケも含めて、その意欲とは裏腹に心底哀しさに充ち溢れ、美しいアルバム。
Myspace
 
 
posted by みかんぱ at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2009 Best Disc 50 vol.5

いよいよトップ30に入ってきました。
30位から26位です。

今年の総評、おまけなど
2009 Best Disc 50 vol.1 (50〜46位)
2009 Best Disc 50 vol.2 (45〜41位)
2009 Best Disc 50 vol.3 (40〜36位)
2009 Best Disc 50 vol.4 (35〜31位)
 
 
 
Girls Come Too30. Girls Come Too / Still Life Still
カナダから登場のアクトで僕が好むとなったらそうです、BSSチルドレンです。
5人組のモッサリ一歩手前のスタイリッシュさで飛び跳ねる+ギターかき鳴らす+大合唱。
時々まるっとBSSなのはご愛敬。
Myspace
 
 
 
 
 
Songs for Tuesdays29. Songs for Tuesdays / Summer Cats
男女ツインボーカル、インディーギターポップ。メルボルン。
すごくいい。自然と笑みがこぼれる、それでいてどこかヒリヒリするような、ボーイミーツガールが乗り移ったポップさ。「Wild Rice」での青い、青すぎるハーモニカで撃沈。
ちょこっとだけパンクの再解釈的な表情が見え隠れするあたり、ロスキャン的ともいえるかも。てことは、ほら、おじさんの大好物だよ。
チープな手触りで全13曲、32分。あいや、潔し。
Myspace
 
 
 
 
Songs of Shame28. Songs Of Shame / Woods
ローファイフォーキーサウンド。
グッドメロディーに不協和音の絶妙なバランス感覚。
9分を超えるサイケデリックなジャム1曲を除けば、全てが腹立つくらいに完成された「インディポップ」。
てかそのジャムにしたってジャンルとしてのインディポップかね。
うまいことやられてるようで釈然としないけど、断然スキスキ(はぁと
Myspace
 
 
 
 
 
ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート27.The Pains of Being Pure at Heart / The Pains of Being Pure at Heart
いい意味で時代錯誤なバンドが出てきたなというのが率直な感想だ。
そしてマイブラの衝撃を10代の物語と重ね合わせた青い森から来た彼らを想起させるには十分すぎる。
これは模倣ではあるが模倣と形容して良い代物ではなく、瞬間的に消費されるべき、言わば片付けの最中に出てきた昔の写真の様なものであり、この場限りにした方がよりその輝きを増すものだと思う。
楽しんで聴けた。ありがとう。
Myspace
 
 
 
ザ・フェノメナル・ハンドクラップ・バンド26. The Phenomenal Handclap Band / The Phenomenal Handclap Band
手練れなプロ集団の作品とはいえ、60年代後半〜70年代のプログレ狂乱の時代みたいな音だなあ、と。
やっていることはファンクやらソウルやらで、そこはさすがなメンバー、しっかりと体を揺らせてくれるし、「15to20」のような痛快ガールズラップを聴かせてくれるなど、遊び心もしっかりある。
クールとはまさにこのこと。
Myspace
 
 
posted by みかんぱ at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2009 Best Disc 50 vol.4

あけましておめでとうございます。
今年も死なない限り頑張りますのでよろしくお願いします。

では、引き続き09年のBest Disc、35位〜31位です。
 
今年の総評、おまけなど
2009 Best Disc 50 vol.1 (50〜46位)
2009 Best Disc 50 vol.2 (45〜41位)
2009 Best Disc 50 vol.3 (40〜36位)
 
 
 
Roadhouse Sun35. Roadhouse Sun / Ryan Bingham & The Dead Horses
テキサスのSSW、Ryan BinghamのLost Highwayからの2枚目。これで20代と言うそれはホントですかな渋いアメリカーナ。
特にアメリカという国で、ルーツに共振できるというのは幸せなことだろうな、とぼんやり考える。
はたして、僕自身の帰る場所とはどこにあるんだろう?そしてはたしてそれは存在するのだろうか。うーん。
Myspace
 
 
 
THIS IS MY STORY34. THIS IS MY STORY / THE BAWDIES
まさかここまで成長した音を届けてくれるとは思わなかった。
ボウディーズ、渾身の通算3枚目のオリジナルアルバムは、『THIS IS MY STORY』の名に恥じないオリジナリティ溢れる力作である。
基本的な参照点は前作同様だが、リズムパターンが豊富になり、よりモダンに。
ロックンロールであり、ソウルミュージック。決定打ではないが、日本に彼らがいることに安心できる1枚だ。
Myspace
 
 
 
Spring Tides33. Spring Tides / Jeniferever
入手困難で僕の手元に届くまでアホほど時間がかかり、2006年チャートに間に合わなかった真の06年間1位、Jenifereverの新作。今回はまさかの国内盤が流通。ワオ。
前作に比べて良くも悪くも線が太くなった印象。前作とは別ベクトルでの神々しさがあり、同じフォーマット内とはいえ、儚さと怠惰を繰り返しリプリゼントするつもりはないぜという決意表明ともとれる。
次の展開が楽しみだ。かのSigur Rosはどん詰まりの状況へ「takk...」と言い残しフリーフォークへと活路を見出した。果たして、彼らは。
今作で興味を持った人には前作を強くお勧めする。あれは2000年代の名作であるのだから。
Myspace
 
 
 
Noble Beast32. Noble Beast / Andrew Bird
USインディ界の吟遊詩人アンドリュー兄貴の新作は、作品全体で1日を表現するような、傍らに寄り添うステキアルバム。豊かでとろけそうでありながら市井の枠をはみ出ないあたりが職人芸ですね。
口笛と言えばすぐになるけみちこを思い出す世代の人間ですが、ここにあるのは荒野じゃなくて、牧草地です。モー。
Myspace
 
 
 
 
 
The Ruminant Band31. The Ruminant Band / Fruit Bats
レビューの時売る気ない、なんて書いちゃったけど正しくは売る気がなかったんじゃなくて、ようやく売れる時代になったってことなのかもしれないなあ。
バンドやビートルズをDr.Dog的な現代解釈の視点で切り取って、それをアコースティックに落とし込む。
時代がいよいよ求め始めてる感が。売れないだろうけど。
Myspace
 
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