夕焼けあんたいとるど。

2009年12月31日

2009 Best Disc 50 vol.3

続いて40位〜36位。
 
今年の総評、おまけなど
2009 Best Disc 50 vol.1 (50〜46位)
2009 Best Disc 50 vol.2 (45〜41位)
 
 
 
ZOO&LENNON40. ZOO&LENNON / 0.8秒と衝撃。
コンセプト先行の偉大なアマチュアリズムは裏を返せば強烈なまでのプロフェッショナルへと繋がる。
ソリッドなギターの上で踊る誇大妄想気味な男性Vo.とミスマッチさが一周半して狭間で揺れる女性Vo.と。
日本だからこそ生まれえるメロディーラインは、ひょっとするとそれを包むパッケージ以上に暴力的なのかな、なんて思わせてくれた新星。
どこか90年代の香りを引きずっているのも◎。バラッドがなぜか極端につまらないのは×。
Myspace
 
 
 
ハムバグ39. Humbug / Arctic Monkeys
ゼロ年代、特にガレージリバイバル後期〜ポストパンクリバイバルの辺りにわらわらと出てきたUKバンドの多くが
1st路線を進化させる、あるいは大きく舵を切るというそのどちらの方法でも自爆していっている中、
彼らだけは「深化」させることで、常に成功し続けてきている。
今作もまたその1つとしてとらえて問題ないだろう。ただ、このストーナーロックは、これまでとくらべてあまりワクワクしなかったのも事実。
でもそれは、スコットウォーカーを水先案内人に作られたLast Shadow Puppetsが良かったというのも、一枚かんでるんだろうな。
それにしてもシングルの作り方が上手ですね。
Myspace
 
 
Through the Devil Softly38. Through The Devil Softly / Hope Sandoval & The Warm Inventions
相変わらず陽の当たらない場所で不健康な音楽をやっているような、そんな印象があるMazzy StarのVo、ホープ・サンドヴァルとMy Bloody ValentineのDr.コルム・オコーサクらのユニットの新作です。
「病みから闇へ」と親和性の高いひたすら閉鎖的な音楽。何かうつりそう。いろんな意味で。
Myspace

 
 
All of Us in Our Night37. All Of Us In Our Night / Modern Skirts
ジャンルとしての「インディポップ」の体現。ほどよいスノッブさと忘れちゃいけないポップマナー。
ジャケとか各種写真とか見たときはいけすかないやつらかとも思ったけど、いやはや、なかなか正直な作品を作るかわいいやつらです。
Myspace
 
 
 
 
 
Forfeit/Fortune36. Forfeit / Fortune / Crooked Fingers
これはもう、心が弾みながらも胸やけを覚えてしまうような、そんなロマンティシズムのかたまりである。
50〜70年代のポップミュージックを下敷きにしたような、そんな参照点の多さ、引き出しの多さを感じさせる、インディマナーにのっとった好盤。
オルタナカントリーの良心も持ち合わせた白と黒の世界がここに。
Myspace
 
posted by みかんぱ at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2009 Best Disc 50 vol.2

続いて45位〜41位。
 
今年の総評、おまけなど
2009 Best Disc 50 vol.1 (50〜46位)
 
 
Veckatimest(ヴェッカーティメスト)45. Veckatimest / Grizzly Bear
クラシカルでアーティな作品が、こうもあちこちで同じように評価されるのを目にするにつけ、いやはやすごい時代になったものだと思います。
『Two Weeks』は冴えと気品あふれるポップソングとして実に見事に完成されてますね。
でも、完成し過ぎていると、隙がなさすぎて、ね。
いやあどうにかしないとこのケチつける癖。
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American Central Dust44. American Central Dust / Son Volt
こういう作品が入ってくるのが09年の僕の特徴か。
要は、僕の中での「ここではない、どこかへ」の希求心は、存在しない世界へではなく、地続きであると錯覚させるような、「ありそうで、ない」世界へ行きつくのだ。アメリカの荒野は、僕にとってまさにそういう場所だってことだね。
Myspace
 
 

 
 
魂のゆくえ43. 魂のゆくえ / くるり
アートワーク含めてなんてさびしいアルバムなんだろう、そればかりを感じたものだった。
パシフィコで結実した『ワルツ』の次はどうくるのだろうかとかいう期待とか不安なんてものはどうでもよくなるくらい、さびしいアルバムだった。
外界へのフラストレーションを吐き出しているうちは、それなりにやれるんだ。すべてをうちに抱え込み、まっすぐに歩いていくことを決意した時、果たしてつらいことばかりじゃない、なんてうそぶいて歩を進めることなんてできるんだろうか。
音的なことだけを言うなら「地味だ」という評判がいまいち僕にはピンとこない、それくらい楽しかったです。でも、ひたすらにさびしい。つまりは、いい作品でした。
Myspace
 
 
 
Wooden Arms42. Wooden Arms / Patric Watson
前作はトップ10入りを果たした上に僕のイカレた勝利宣言までついてたのに、今回はここですか、となりそうですが
別に前作に比べて大きく劣るということではなくて。
詳しくはレビューの際の僕に譲るが、要はその感情的要素を欲してる時期の方が今年は長かったってことですな。
それにしても、溜息が出るほど、美しい。
Myspace

 
 
 
The First Days of Spring41. The First Days Of Spring / Noah And The Whale
いやいやお前、「サン サン サン」とか言いながら踊ってたやんけ、どうしたの、おなか痛いの?
ってくらいに急に陰鬱て耽美な方向へとシフトして、しくしくと失恋物語を紡ぎだす…。
でもあれだよね、「5 years time」にしたって、まああの描き方は秀逸そのものだったけど
現実世界に事が起こればテーマとしてこっちに進むのが分かるような感じだったものね。
しかし、これはおじさん驚いたぞ。
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posted by みかんぱ at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2009 Best Disc 50 vol.1

まずは50位〜46位。
 
今年の総評、おまけなど。

 
 
フォグランプ(初回限定盤)(DVD付)50. フォグランプ / OGRE YOU ASSHOLE
USインディの血をひく期待のアクト。
音はまあ、予想の範囲。「アルファベータ vs ラムダ」の時の方が、言葉遊びは好きだったかな。
もちろん、この位置、悪くはないのだけれど、まだまだできるよねえ、とぼんやり思ったり。
要は相当の期待を抱いているってことです。
Myspace


 
Welcome Joy49. Welcome Joy / The Cave Singers
マタドールからの「フォークを聴かない、フォークを演奏しているつもりもない」刺客、The Cave Singersの新作。しっかりフォーキーでございます。
といってもレトロスペクティブなそれではなく、今できる解釈でのそれ。
まさに「Welcome Joy」な、音楽を鳴らす喜びにあふれた好盤。
Myspace
 
 
 
Music for Falling from Trees48. Music for Falling from Trees / Peter Broderick
精神科病棟を舞台にした一人の男の物語を表現したダンス、“FALLING FROM TREES”のために制作されたピアニストpeter broderickの新作。
ポップさから一歩引いた、気品あるクラシカルな作品で、うっとり。
Myspace
 
 
 
 
狂おしき薫り47. Horehound / The Dead Weather
相変わらずのジャックのワーカホリックっぷりには頭が下がる思いです。
で、どんどん素敵にルーツに忠実になっていくわけで、このキルズの彼女と組んだバンドも、もちろんラカンターズも、その他全て素晴らしいのですが、だからこそストライプスの不在を嘆かずにいられません。メグは大丈夫なのかな。早く、制約の中の美を!
 
 
 
 
The Excitement Plan46. The Excitement Plan / Todd Snider
ナッシュビル発、真っ正直なアメリカンロックを奏でる男の最新作。
人懐っこくもありつつ、どこかその視線は遠くを見ているような、でもそれはただ単に酔いどれているだけかも、な距離感が素敵。
こういう匂いを出せる大人になりたいんだ、僕は。
Myspace
 
 
posted by みかんぱ at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

今年もこの季節

年の瀬。あと何時間かすれば2010年であります。
あなたは今、幸せですか?幸せであれば、その幸せが1秒でも長く続くために何をすべきか、
幸せでなければ、それを断ち切るために、何をすべきか。そう、永遠と言う奴は、都合良くは存在しない。
ただし、負の側面には「永遠とも思える時間」は存在するのだ。さあ、前に進め―

その困難な道のりを進む上での友として、あなたの傍らには音楽があってほしい。
そしてその友としての音楽への手がかりは、全て振り返りのうちにある。
というわけで、今年もAlbum Of The Yearの季節でございます。

とはいえ、やはりあちこちで言われるように、なんだか微妙な年だったと言わざるを得ません。
いやもちろん、しっかり探せばあるんでしょうけどね。いいものが。
ただ、モラトリアム大学生の特権である「時間」と「趣味へ全情熱を注ぐ権利」を取り上げられた自分にとって、
そのディグは容易なはずもなく。去年が僕の限界だと思っていただければいいんじゃないんでしょうかね。ふふ。
いや、それにしても去年はすごい年だったなあ…。

さて、その去年、08年の1位にtobaccojuiceを選んだのは、(もちろん作品が良かったのは言うまでもないが)多分に僕の思想的背景が影響してます、ええ。
要は、個を患う時代への攻撃と救いへの使命感。おお、青くせえ。そしてその勢いで論文書くとか、もう、俺も若いねえ。お姉さんぞくぞくしちゃう。

ただし、今年は自分にそんな余裕がなかったこともあり、そういうのは排除されてます。純粋にいいと思ったかどうか。その度合いがどうだったのか、ただそれだけ。
唯一、1組には未来を託してみたりもしてますが…ふふ。

はっきり言って、気持ちはすでに2010年に向いています。パッと思いつく限りでもSpoonの新作に、Los campecinos!、The Soft Packのフルに、
Album Leaf、delphic、後半はArcade Fireなどなど。有名どこだけでもこんな感じなんだから、絶対に、「何か」起こるんじゃないかな。

そのヒントはやはり、この中に恐らくは眠っているのでしょう。
選定ルールは、例年同様「09年」の基準は国内盤リリースにしています。
一部輸入盤が先に出たものは該当年にランクインしてるかもね。
今年はEPはほぼ排除。リイシューは1枚だけ紛れ込ませました。
どうしてもいれたかったのだよ。むはは。

それでは次回より「夕焼けあんたいとるど。2009 Best Disc 50」スタートです。
先に言っておくと、アニコレもDPも聴いてません。最後まで楽しんでいただけたら幸いです。
 
※100〜51は:Best Disc 番外編09
 
 
posted by みかんぱ at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間BEST | 更新情報をチェックする

2009年12月05日

Bad Veins / Bad Veins

Bad Veins流行は広告や業界が作り出すものだ、という言説はある一面では正しいのだと思う。
しかし、その作り上げようとしている潮流が、人々の潜在的な「思い」を何らかの形ですくいあげていなければ、見透かされ、陳腐化していく。
そう考えると、昨今の「ポップ」を真正面から捉えようとする流れは、観念的だったりスタイル先行だったりしたモノがシーンに溢れていた事への反動であり、またそうしたものに対し、どこかで辟易していた人々の「思い」を反映させたものなのだろう。

そこで、このBad Veinsである。
例えばGrizzly Bearなど、オーケストラルな要素を取り入れるのも近年の流れではあるかと思うが、これはそうした要素もありつつ、もっともっとど真ん中なポップミュージックである。
オーケストラルポップの成功例(昨年のMargot & The Nuclear So And So's、一昨年のくるりなど)と比べて、フォーカスされている感情もABO式血液型のように明瞭で、かつ全てが分かりやすく配置された音像と併せて考えても、とてもリスナーに優しい一枚と言えそうだ。
ニカの要素もあったりして、ポップ職人とか音楽ナードとか、そういう冠がしっくりきそう。

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posted by みかんぱ at 01:17| Comment(2) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする

2009年12月04日

Infinite Light / Lightning Dust

Infinite Lightカナダの方々。

下地はフォークロックなんでしょうけど、なんとも形容しがたい女性Voに電子音が絡んできたりして、なんだかよう分からん世界観です。いや、難解とかそういうものとはかけ離れているんですけど。

HRバンドのメンバーによるユニットらしいけど、なるほど、と思ったり思わなかったり。
しまった、これ何も言っていないのと同じやね。
 
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posted by みかんぱ at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 新譜情報/プチレビュー | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

Catacombs / Cass McCombs

Catacombsその昔、「プリマドンナ」なる言葉を聞いた僕は、「プリティ+マドンナ」だと思い込み、「マドンナな上にプリティとな!」とその最大級の讃辞的な響きにいたく感動したものだった。
Cass McCombsの新作のトラックリストに「」の文字を見つけた時、そんな恥ずかしい勘違いを思い起こした。
そんな思い出とは無関係に(当たり前だ)ひとたび再生してみれば激スウィートで激ロマンティックな世界が辺り一面に広がる。

その色合いは絶妙で、空想と評するにはいささか現実的すぎ、全てが現実のものかというと果たしてこんな世界が確かにあるかというと疑問符がつく。
そんなこんなで気難しいアルバムではあるが、冒頭「Dreams Come True Girl」の60sテイストは素晴らしいし、全編にロマン溢れるポップソングがちりばめられてあるので、そうだな、まあここはひとつごちそうさまってトコかな。
 
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posted by みかんぱ at 02:27| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | 更新情報をチェックする
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