夕焼けあんたいとるど。

2009年11月26日

The Ruminant Band / Fruit Bats

The Ruminant Bandフロントマン、エリック・ジョンソンの世界を粛々と発信し続ける地味で愛すべき売る気あんまりないよねプロジェクト、Fruit Batsの新作。
60年代、70年代のポップ魂を持ちつつ、どこかウエストコーストの香りを含んだメロディセンスでそれをローファイフォーキーな質感で放出するステキポップソング集。
ヴォーカルの声質もハイトーンなダレンヘイマンみたいなもんで、非常にグッド。

かなり乱暴な言い方をすれば(The Beatles+The Band)×インディマナーといったテイストであります。

特に「Being On Our Own」以降の楽曲が本当に素晴らしい。Dr.Dog的な現代解釈の視点をアコースティックに落とし込んだ感じ。
本当に僕は大好きで、熱を上げているんだが、本人たちが平熱のゆらっとした感じなので、なんだかちょっと恥ずかしい気持ちである。いやはや。

ジャケもこじゃれたポップアートでよいです。相変わらずいい仕事してます、サブ・ポップ。好盤。

Myspace

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2009年11月24日

Moenie and Kitchi / Gregory and The Hawk

モーニー・アンド・キッチ 
誤解を恐れず言えば、自分は子どもっぽくて純粋なところが他人よりちょっと多いかな、と思っている。
だからかもしれないが、ある程度の年齢の人間が純であること、というのは罪であるとも思っている。
結局、純なだけでは自分も他人も幸せにはできないのだ。

そもそも「純粋さ」とはなんだろうかと考えた時に、2通りあることに気づく。
幼いころのそれと、先ほど出てきた大人が持つそれだ。

彼女の歌声を聴きながら感じたのは、その大人の純粋さ、それゆえの倦怠感、焦燥感、言いようのない嫌悪感、憂鬱な満足感である。

ジャケットにたたずむ少女は僕であり、あなただ。
世界は自分の中でだけでは完結しない。それを理解しているからこそ、周囲とのコネクトに困難さを覚え、内側の世界が瓦解し、漏れ出してしまう。
そのひとり遊びの最たるもの、それがこの作品だ。消え去りそうながら、目をそらすことをゆるさない少女の物語を、ぜひ。

Myspace
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A Book Like This / Angus & Julia Stone

A Book Like This シドニーの姉弟デュオの傑作1st。
時折どこかBjorkを思わせるジュリアの歌声と、いい意味で芯のない、ふわふわと空気のように寄り添うアンガスのヴォーカリゼーション。
アレンジもアコギを主体にピアノやストリングスなど最低限の音のみで過度な装飾を排しており、曇り空オーガニックの醸成の手法として王道かつ大正解。
アルバム全編にわたって人間の喜怒哀楽、その他あらゆる感情にフォーカスがあてられているが、そのどれもが優しさのあるまなざしでもって表出されている。音楽って素晴らしいね。
基本的に通底しているのは、「世界に突き離された私と、それでもこの世界で生きていき、誰かを求める私の姿」であるからして、もっと重くなりそうではあるのですが。

ジュリアはTravisのアルバム「The Boy With No Name」にコーラスと参加していたりそのTravisのフランが今作にプロデュースで参加していたりと、UK叙情系のメランコリアとの親和性も抜群。
マーサウェインライトとツアーするわ、ダミアンライスの前座を務めるわ、オーストラリアという国からは時々予想しない方向から面白い人たちが登場しますね。

Myspace
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2009年11月23日

Noble Beast / Andrew Bird

Noble Beast普段は理詰めでしゃべって嫌がられることが多い僕ですが、こと音楽に関しては感覚的な側面でばかりしゃべっている気がします。
知識がないのでそうならざるを得ないのですが。なはは。あんまり勉強する気ないです。ふふ。

はい、インディーキッズにはおなじみアンドリューバードの新作。
1曲目の「Oh No」がジャケとの親和性が高すぎてオーノー。

その「Oh No」の幕開けでストリングとアコギとかが気だるくも明確な意志を感じさせた瞬間
「これはそうね、1日の流れを感じることができるアルバムだわね」ときたもんです。ほーらでたでた感覚的なお話。

ほどよくポップで今回も吟遊詩人っぷりが炸裂している好盤です。

Myspace
 
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